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2025.04.12

「静寂の中の勝負 ― ゴルフとメンタルの深い関係」

ゴルフというスポーツを一言で表すなら、それは「己との対話」かもしれない。

野球やサッカーのように観客の歓声が飛び交う中でプレーするのではなく、ゴルフは静寂の中で淡々と進んでいく。風の音、鳥のさえずり、そして自分の心の声。その全てがスコアに影響を与える、非常に繊細な競技だ。

ゴルフの面白さは、どれだけ練習を積んでも「心が乱れた瞬間」に結果が大きく崩れるところにある。たとえば、パー3で池越えのショット。何百回と練習してきたはずなのに、「ミスしたらどうしよう」という思考が一瞬よぎっただけで、クラブの軌道が狂う。ボールは池に吸い込まれ、スコアは崩れる。なぜか? それは「技術の問題」ではなく、「心のブレ」が原因なのだ。

プロゴルファーでさえ、試合の流れやプレッシャーで大きく崩れることがある。メンタルの強さとは、「ミスをしても自分を責めない力」であり、「次の一打にすべてを切り替える勇気」である。

アマチュアゴルファーができるメンタルトレーニングは、まずは「ルーティーンを徹底すること」だ。構えて、深呼吸をして、同じリズムで打つ。これが心の安定につながる。また、ミスショットが出た後に「自分を許す力」も大切。完璧を求めすぎると、ゴルフは苦しくなる。

ゴルフはメンタルのスポーツだ。そして、メンタルが整えば、技術は必ず活きてくる。

だからこそ、スコアカードに一喜一憂するのではなく、「心の静けさ」を武器に、今日もフェアウェイに立ちたい。